古民家リフォームのメリットとデメリット
古物件をリフォームして住むメリットとデメリットについて、「費用面」と「技術面」について、seeの考えをざっくばらんにお伝えします。
費用面
工業化された現代の均質的な家づくりとは全く異なる、職人の技や地域の特性を生かしたつくりが古民家の魅力だけれども、リフォームにかかる費用が大きなハードルとして立ちはだかります。
まず問題となるのが、耐震上の問題で一番費用がかかるところです。
どこまでやるか、どこまでやりたいかを考えることが大切です。
確認申請が必要な規模(※)である場合、現在の建築基準法が求める耐震性を持っていることを構造計算して証明しなくてはなりません。
予算に合わせてプロと話し合いながら進めていくことも可能です。
古民家再生のリフォーム費用の相場・目安については、こちらのページをご参照ください。
https://sumai.panasonic.jp/sumai_create/hiyou/kominka/
※建築確認申請が必要な場合
建築物でも木造平屋建て、木造2階建て、鉄筋平屋建てでかつ面積500㎡以下の建物は「建築基準法第6条第1項第四号建築物」に指定されており、リノベーションをおこなっても建築確認申請は不要です。
木造以外の建築物で2階建て以上、そして面積が200㎡以上の建築物になると申請が必要になります。木造住宅でも三階建て以上、または延べ面積が500㎡、高さが13mもしくは軒の高さが9m以上の木造建物は建築申請の対象となります。
技術面
あらかじめ工場で木材を加工するプレカットの普及や工具の進歩に伴い、従来の伝統構法では必須だった木材を手作業で加工する「刻み」や「墨付け」の経験がないという大工も多くなりました。
そのため、古民家のリフォームには伝統構法をちゃんと理解し、適切な設計や施工ができる設計事務所や工務店を探すことが必要です。
seeはこれまでの経験で得たつながりで、住宅の工法やリノベーション内容に合わせ、最適な設計者や工務店へとおつなぎいたします。